近代初期韓半島刊行 日本語雑誌資料集 復刻版『朝鮮評論』『朝鮮之実業』『満韓之実業』

本復刻版は釜山で出版された最初の日本語雑誌である『朝鮮評論』『朝鮮之實業』『満韓之實業』の全データを日韓両国の所蔵図書館を訪問し調査、収集（第22号・33号・75号は未見）して解題と目次をまとめて収録したものである。
これら三つの雑誌を“近代初期韓半島刊行日本語資料集”というタイトルでまとめて出版できた理由は、同じ機関が発行したという点で連続性を持っているためだ。その他特筆すべき特徴としては、表向きは「経済雑誌」でありながら時事評論や文芸欄も充実しており、十分に「総合文化雑誌」としての性格を有していることである。激変する当時の東北アジア情勢の渦中で、さまざまな理由や状況によってタイトルを変えながらも、その性格を発展、継承させていったと言える。
釜山で発行されていた故か、日本帝国の植民地拡張過程を読み解く上で貴重史料であるにも関わらず、日本国内での所蔵機関が極めて少ない。

全18巻セット（1904年11月～1914年6月）（約11,160ページ）
 
1巻　朝鮮評論　第1～2号（1904年2月～1904年3月）
2巻　朝鮮之実業　第1～7号（1905年4月～1905年11月）
3巻　朝鮮之実業　第8～15号（1906年1月～1906年9月）
4巻　朝鮮之実業　第16～23号（22号欠号、1906年10月～1907年4月）
5巻　朝鮮之実業　第24～30号（1907年6月～1907年12月）
6巻　満韓之実業　第31～37号（33号欠号、1908年1月～1908年9月）
7巻　満韓之実業　第38～42号（1908年10月～1909年3月）
8巻　満韓之実業　第43～48号（1909年4月～1909年11月）
9巻　満韓之実業　第49～52号（1909年12月～1910年3月）
10巻　満韓之実業　第53～58号（1910年5月～1910年10月）
11巻　満韓之実業　第59～63号（1910年11月～1911年3月）
12巻　満韓之実業　第64～68号（1911年4月～1911年8月）
13巻　満韓之実業　第69～73号（1911年9月～1912年1月）
14巻　満韓之実業　第74～81号（75号欠号、1912年2月～1912年11月）
15巻　満韓之実業　第82～86号（1912年12月～1913年4月）
16巻　満韓之実業　第87～91号（1913年5月～1913年9月）
17巻　満韓之実業　第92～96号（1913年10月～1914年2月）
18巻　満韓之実業　第97～100号（1914年3月～1914年6月）